退職後でも遅くない!70代から始める“守りの投資”とは?

70代から資産運用を始めることに不安を感じていませんか。実は、退職後の生活をより安心して過ごすために「守りの投資」を取り入れることは、とても理にかなっています。無理に増やすことよりも、大切な資産を減らさず活かす工夫こそが、シニア世代にとって理想的な運用スタイルです。

今回は、元銀行員の視点から、70代からでも始めやすい“守りの投資”の考え方と方法をご紹介します。






70代からの資産運用は「守る」が正解

若い世代の資産運用が「増やす」ことを目的とするのに対し、シニア世代の運用は「守りながら使う」ことが大切です。長期運用よりも、安定した利回りや資金の流動性を重視する必要があります。

将来の医療費や介護費など、予測が難しい出費に備えることも忘れてはいけません。収入が年金中心になる70代では、「減らさない」「焦らない」「分散する」がキーワードになります。今からでも遅くありません、考え方をシフトすれば、十分に安心できる運用が可能です。

70代に向いている“守りの投資”とは?

70代に適した運用法には、リスクを抑えた商品が向いています。

代表的なのは定期預金や個人向け国債、毎月分配型の投資信託、そして変動の少ない債券型ファンドなどです。NISAを活用すれば非課税メリットも得られます。いずれも大きなリターンは望めませんが、「資産を守りながら少し増やす」には十分な選択肢です。

また、必要になったときに引き出しやすい商品を選ぶことも重要なポイント。安全性・流動性・わかりやすさの3つを基準に選びましょう。

失敗しない投資のための3つの心得

シニア世代が投資で失敗しないためには、「人任せにしない」「理解できる商品だけを選ぶ」「焦って動かない」この3つが鉄則です。特に詐欺的な投資話や、理解できない複雑な仕組みの商品には注意が必要です。

また生活費に手をつけない範囲での運用を心がけましょう。最初にライフプランや必要資金を整理してから運用を始めると安心です。小さく始めて、納得できるものだけをコツコツと続ける姿勢が、70代からの投資には最も適しています。

家族との共有が資産を守るカギ

高齢になってからの資産運用では、家族と情報を共有することがとても大切です。運用の目的、資産の内容、万一のときの対応などをあらかじめ話しておくことで、トラブルや無用な心配を避けることができます。特に認知機能の低下が心配になる年代では、家族のサポートが重要です。資産運用は「ひとりで抱え込まず、家族と一緒に考える」ことも、守りの投資の一環です。

安心して続けるためにも、オープンな姿勢を持ちましょう。

まとめ:守りの投資で未来を守る

70代からでも資産運用は決して遅くありません。むしろ、守りの視点を持った今だからこそ、堅実で納得感のある運用が実現できます。

派手なリターンを狙うのではなく、安定性と安心感を重視することで、これからの生活をより豊かにしていくことができます。大切なのは、自分の状況に合った投資スタイルを選び、焦らず、無理なく、続けていくことです。本記事が、あなたの「第二の人生」の頼もしい資産運用のヒントになれば幸いです。

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